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ワクワク人間力を創造する「みらい」への招待状
2008.07.28 vol.103
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こんにちは。ヒューマンリソースみらいの荒木 康之です。
いつもこのメルマガをご購読頂きありがとうございます。
今年の10月から政管健保が『協会けんぽ』に変わることになりました。
社会保険庁の解体う第一弾として、健康保険を扱う部署が分離され、民間組織と
して運営されていきます。
ですが、スタートまで3ヶ月余りになりましたが、まだハッキリした姿は見え
きておりません。
被保険者証は当面いまのモノを引続き使用し、順次切り替えるということと、保険給
付の内容は変わらないということのようです。
窓口は、加入や保険料に関する手続きは、これまでと同様に社会保険事務所で、
保険給付や任意継続の手続きは協会にて行なうらしいのです。
協会が何処にできて、どう手続きするかについては、これから知らされるらしい
のですが、全く訳がわかりません。
後期高齢者医療のようなことにならないことを願っております。
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●トピックス
【1】スーパーコンサルの独り言
【2】編集後記
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【1】 スーパーコンサルの独り言
『平成20年版 労働経済白書』
先日、厚生労働省から平成20年版の労働経済の分析(労働経済白書)が公表さ
れました。
「働く人の意識と雇用管理の動向」を分析テーマにして、働きがいのある社会の
実現に向けた課題を検討したものになっています。
だいたいこういう白書というものは、難しいことを書いているので、読む側にと
っては頭が痛くなるもので、このコラムもどうやって書こうかと悩みますが、順
を追って解説していきますね。
まず景気が回復していると言われてきましたが、今一つ実感出来ないと言われて
久しいですよね。
事業所規模別の賃金の推移が示されていますが、2000年と比較して賃金が伸びて
いると言えるところは無く、特に5〜29人規模の事業所では大きな減少となって
います。
一方で所定外労働時間は6年連続で増加しており、労働の割りに賃金が増えない
構造が見て取れます。
賃金が低下し、消費支出も力強さを欠いている一方で、会社の収益が株主配当や
借入金の返済に向かっていることを裏付けているように思います。
そして一部の大企業が好業績を挙げる一方で、中小企業には景気回復が行き渡っ
ていない様子も伺えます。
また仕事に対する満足度の推移が内閣府の国民生活選好度調査から表され、「雇
用の安定」「休暇の取りやすさ」「仕事のやりがい」「収入の増加」の4つの項目
で出ています。
このグラフが衝撃的で、全ての項目について、1978年と比べ現在が大きく下回っ
ていますが、なかでも「収入の増加」については満足感を持つ者の割合が低くな
っています。
90年代以降、経営環境が厳しさを増す中、企業の対応として人件費抑制に傾きが
ちになったため、長期的な満足度が低下したとも考えられます。
白書では、この時期に広がった、業績・成果主義的賃金が広がった正規従業員の
賃金格差の拡大と、仕事に対する意欲の低下が見られることから、賃金制度の見
直しも企業経営における重要な課題と指摘しています。
こういう書き方をすると、マスコミ的には『成果主義は成功せず』などど、全て
の根源が成果主義にあるかのように報道するところがあるようにも見えます。
実際に週末のテレビにおいてそのような報道がなされておりましたが、白書では
そのような言い方はしておりません。
賃金の制度は、時代の変化に合わせて定期的な見直しが必要なものです。
我が国の経済は、戦後の高度成長がバブル崩壊に至るまでの長きに渡って、余り
に長い間成長を続けてきたために、変化に対応することに慣れていません。
終身雇用のなかで、皆がそれなりに真面目に働けば、評価は余り気にせずとも、
それなりの収入と生活レベルが確保できたのです。
しかし今の時代では、人の能力の成長が生産性の拡大に結びつき、企業の収益の
拡大に大きく寄与するようになっております。
頑張って能力を伸ばさなければ、賃金は増えるこがない時代になったのです。
ですからどうすれば能力向上するかについて、企業は従業員とよく向き合って、
目標設定するとともに、その教育の機会を与え、その上で評価する流れが重要に
なります。
目標設定と言うのは、数値目標だけではなく、数値を達成するための行動目標で
なければなりません。
行動の仕方がわからないときは、企業内でやり方を習得する方法を教えたり、本
人が自ら学ぶための動機付けを行なうことが必要です。
そして評価が出されたときは、評価結果を本人にフィードバックして、次の動機
付けに結び付けていくようにしていくことが重要です。
これらのプロセスを無視して、単に数字の結果だけを求めてしまっていることを、
成果主義と間違って呼んでいる例が非常におおくあり、先のマスコミ報道でも見
られたケースです。
賃金制度はどの時代においても問題はあるわけで、完璧はありませんが、正しい
賃金制度の運用は、企業の理念の実現にもつながっていきます。
大事なことは、常に社員と向き合って、企業の使命を明確に伝え、働く側が働き
がいを感じるような経営を目指すことにあります。
会社は株主のモノであり、経営者のモノでもあるけれど、従業員のモノでもある
わけで、その従業員がイキイキと働きがいを持っていける企業を作ることこそ企
業の発展の基礎となると思います。
う〜ん、やっぱりこういう話題は、難しい表現になっちゃいますかねぇ。
まずは白書からの私の感想でした。
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【2】編集後記
昨日はみなとみらいで行なわれたゴスペルのコンサートに行ってきました。
中学時代にブラスバンドをやっていたので、音楽には幅広く興味があり、コンサ
ートもクラッシックから松田聖子まで行きましたが、ゴスペルは初体験。
何で行ったかというと、ある所属団体の30周年にて、ゴスペルを皆で歌おうとい
う企画になり、そのためにまずは本物を体験ということになったわけです。
日本国内からだけでなく本場ニューヨークからもプロシンガーが来て、すんごい
迫力でノリノリのコンサートでした。
半年後に何処までやれるか楽しみです!
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◇◇ワクワク人間力を創造する「みらい」への招待状◇◇
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社会保険労務士事務所みらい
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